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ホンのつまみぐい

いろんなもののファンをやっている人が、日々のよしなしごとを綴っています。

タワーレコード横浜ビブレ店にて「プラニメ」リリースイベント(2014年9月29日)

アイドル

Plastic 2 Mercy

Plastic 2 Mercy

 動画はちょこちょこ見つつ、生で見るのは2回目の「プラニメ」。

 この間にオタクとふたりの間にいろいろ緊張感のあるやりとりがあったりして、ドキドキしながら見守っておりました。

 詳細は書かないけれど(当人達は真剣だけど、客観的にはよくわからないので)、ライブアイドルと客の距離は本当に独特で、良い方に転べばいくらでも転がっていくけれど、悪い方に転がると底なし沼に悪くなる。難しいものですね。プラニメに限らず、Twitterなどに漂うオタクの悪口雑言を目にしながらパフォーマンスを続けていくアイドルさんたちは本当にすごいなと改めて思いました。まあ、「愛ゆえだもん 愛ゆえだな−by CRACK CRACK テラシマユフ作詞」なんだけど、だからこその残酷さって怖いですね〜〜。

 さて、そういうことは置いて。

 この日はいずこねこの衣裳デザインを担当していたみづきまももちゃんのスタイリング衣裳。みづきちゃんの私服に小物を合わせたというスタイリングの完成度の高さに驚かされました。ゴスロリチックだけど品が良くて、ウエストに小物としてたっぷりの黒フリルをつけたり、ガーターベルトをつけたりと、遊びもある。衣裳というお仕事の偉大さを思い知りました。

 肝心のライブは3曲という少なめのライブで若干物足りなさも。プラニメの特徴は全身を使ったダンスにあると思うのですが、横浜タワーレコードの舞台は狭いので、ふたりの動きが小さくなってしまうのもちょっぴりもったいなく感じました。エレクトロダンスミュージックという分野にあまり興味がわかないのも大きいでしょう。それでも、リハで真剣な顔でマイクチェックをしたり、リリイベに来てくれた人と集合写真を撮ったりと、まだまだぎこちない部分もありつつ、かいがいしく現場を作ろうとするサキちゃんとマリちゃんの姿には感慨深い気持ちにさせるものがありました。

 インタビューでは、「突飛なことに頼らないストレートに良いライブを目標にしたい」ということを話しているので、いずれはパフォーマンスだけで満足させてくれるユニットになって欲しいなあと思います。サキちゃんとマリちゃんにはまだまだ基本スキルの差があるので、そこも埋めていって欲しいし。

 ただ、今の方向性を突き詰めていくと行き着く先は「かっこいいライブをするアイドル」になるわけで、それは「アイドルとして売れたい」のであればけっこうリスキーな選択ではないかなとも。「かっこいい」「洗練された」「おしゃれ」は、そこに属することが出来る人と出来ない人をわけてしまいがち。だけど、「ダサい」は誰も選別しないしはじかない。「おしゃれ」は人を二分するけど、「ダサい」は分け隔てがないのです。

 アイドルというのは基本どこかに「ダサさ」をチャームポイントとして持っているもので、プラニメもぜひ「ダサさ」を保ち続けてほしい。はてなで「かっこいいだけのEDM」と書いている人もいましたが、その「かっこいいだけ」という感覚は音楽に詳しくないなりになんとなくわかるので。あとは、ふたりが書いたという歌詞が象徴するようにサキちゃんもマリちゃんもとても一本気でまじめ。でも、目標のひとつが「売れること」なら、まじめに良いライブをするだけじゃなく、時流を読んだり、ずるいことをしたりする強さも必要。果たしてふたりにそれが出来るのかという不安は感じました。歌詞もふたりだけで作ると一本調子だしね。

 今は楽曲のプロデュースを主に松隈ケンタさんが請け負っているのだろうと思うのですが、先々は外に出していって、ふたりの新しい側面を出せるようになってほしいと思います。

 ところで、BiSやいずこねこに対する愛着だけでなく、私にはサキマリに成功してほしい理由があります。それは、ふたりが「運命の女の子2人組」だから。

 女の子の間には、たまーに「タイプは違うけれど根っこが一緒で、いくら一緒にいても大丈夫」という関係性を築ける2人がいます。私はそれを運命のふたりと呼んでいますが、こういう相手を見つけられる人は本当に少ない。そこから何かを作り出せる人達はさらに少ない。男性社会で少ない席を人と争うのも仕事の芸能の人ならなおさらです。でも、サキちゃんとマリちゃんはインタビューで話しているところによるとどうやら運命の2人らしい。だからこそ、女の子2人組という特性を活かした、アイドル史上初めてのクリエイションをたくさんして、売れてほしい。簡単なことではないと思うのですが、期待しています。