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ホンのつまみぐい

いろんなもののファンをやっている人が、日々のよしなしごとを綴っています。

風俗じゃないもん、アイドルだもん!

 SPAにBiSが出ていると聞いたから立ち読みしてきたら、「今のアイドルのサービスって風俗と変わらないし、ちょっと頑張ればセックスできるぜ」みたいな記事でした。

 現役アイドルの胸に顔をうずめられるイベントを体験


 BiSは「握手会ならぬハグ会」というサービスをやっているのですが、それに絡めた記事で、プー・ルイが記者をハグしながら「ハグは楽しいです。一応、恋愛禁止なので欲求をそこでしか解消できないんですよ」と語っていました。

 ハグ会というのは握手会・ハイタッチ会・サイン会などと同様の、特典会と言われるサービスの1つ。文字通り「アイドルとオタが抱き合ってその様をチェキに撮る」というものです。「BiS」「ハグチェキ」で検索すると画像が出てきますので気になる方はどうぞ。

 SPAの記事の書き方に疑問を感じたものの、第3者から見ると風俗としか言いようのない企画であることは間違いない。とはいえ、これを踏み台にして成り上がっていくことを当人達が望んでいる限り、オタが否定は出来ないのだという現実にうなだれたのでした。

 さておき、記事から受けるほぼ風俗なBiSと、現場で感じるBiSメンバーとオタとの関係はやっぱり違う。この違いはなんだろうと考えると、それはやはりオタが彼女たちをアイドルとして敬意を持って扱うか否かではないかと。

 いろいろ現場に出かけていますけど、アイドル文化を支えているのは基本的に男の人。だから、男性が女性に対して発するポピュラーでゲスな侮辱の言葉を、ファンであるはずの人たちが口にしているのを見聞きすることもあるし、性的な目線を無遠慮に投げかける男性にイラッとしたりすることは少なくないです。もちろん、アイドル側もそのへんをある程度了解した上で対応してるのだし、性と切り離してアイドル文化を享受することはできないのだけど、侮辱につながるようなことはちょっとね。

 でも、BiSはやっていることの過激さに比べてそういうイライラを覚えることが少ない。たぶんなんですけど、プロモーションもライブも過激で本人達が身を削ってるのがわかるから、男性側が「こいつらすげえ!おれだってこんなことできないよ」となることで、ある種の敬意が生じることで、アイドルとそのオタという関係を維持できているのではないでしょうか。これはあくまで私のアイドル感ですが、オタとアイドルの幸福な関係の間には、演者に対する敬意がなくてはいけない。あってほしい。

 もちろん、そんな幸福な関係は小さなコミュニティでしか維持できないだろうし、下心ありで来ている人も少なくないだろうし、そもそも過剰な接触自体が1000円しか払わない客を1万円払う客にさせるための運営の戦略なので、そんなピースフルな建前だけでは塗りつぶせない生臭い世界であることは間違いないのですが。

 でも、その建前とライブと楽曲があるからこそ彼女たちはアイドルだし、ファンもアイドルとして彼女たちを扱っている。

 彼女たちが第3者に自分を紹介する時の定番となった「ライブ中にダイブするので、今揉めるアイドルって言われてるんですけど、誰も揉んでくれないんですよ。そそくさとステージに戻されちゃう」という会話も、基本的にはオタに対する信頼あってのこと。だから、第3者にそこを誤解されて「BiSのメンバーなんか風俗嬢と変わらないよ」とか言われてしまうとしたら、ちょっとイラッとしますね。

 ちなみに件のSPAの記事のおかげで急遽TOKYOMX出演が決まり、メンバーが8分以上使ってローション握手会、チュー会などの特典会や全裸風PV、ハメ撮りPVを紹介していました。登場したのは貧乳コンビとして有名なファーストサマーウイカカミヤサキ。胸にあんパンを入れて胸ハグをするという芸人的な逃げを使っていて、さすがだな思うと同時に、こういう変なお客さん増えそうなことはどっかで止めてほしいなあと思ったのでした。止めないと思うけど。

MX出演時の動画ライブの様子が記録されたPVメンバー2人のダイブの様子が記録された映像