ホンのつまみぐい

いろんなもののファンをやっている人が、日々のよしなしごとを綴っています。

アニメ版いきなり最終回梶原一騎編

あしたのジョー」「巨人の星」「侍ジャイアンツ」「空手バカ一代」の四作の最終回のみが収録されて1260円。
正直さして期待せずに買ったのだけど、愛のこもった作りでなかなかお買い得品だと思います。
ブックレットはストーリー紹介、登場人物紹介、解説に各2pを割いているし、クレジットは制作協力や撮影監督まで。新しく取材された部分はなさそうですが、うまくまとまってます。
巨人の星」最終回終了後に流れた「三年半に渡るご視聴ありがとうございました」と言って飛雄馬が頭を下げる映像(私のTwitterTLではお通夜挨拶と呼ばれていましたが)も入っているし、なによりフォトギャラリーと称されたおまけに設定資料集が入っているのがうれしい。かなり密度の濃い作りなんで失望しないですむと思います。
しかし、通してみると「空手バカ一代」の最終回が緊張感で劣っていて、やはり出崎、長浜両名は天才だったとの思いを強くしました。侍ジャイアンツモンキー・パンチのキャラクターデザインも魅力的。
あと、ジョー以外の三作が訓話で終わったのには時代を感じます。精神修行の一環としてのスポーツ。娯楽や生活の手段だけではなく、生き方指南なんですね。だから廃れたんでしょうけど。「侍ジャイアンツ」最後でさえ川上の説教で終わりますしね。
巨人の星」連載当時、「一徹の人生相談」などという謎のページがあったのも、スポーツマンガがそういう読まれ方をしていたことの証左なんでしょう。