舞台
原作の「風雲児たち」が好きで一時期よく読んでいたので、三谷幸喜による歌舞伎化が映画館で観られると聞いて足を運びました。 生身の人間が演じることで、北の大地の過酷さや異国の地でのやるせなさが引き立つようになっていたと思います。 特に、年長者の…
備忘録的に。新宿の快楽亭ブラックさんのイベントで久々東京に。ついでに国分寺の早春書店さんへ。 これは途中で買ったファンフル洋菓子店のたぬきケーキ。頭はバタークリームで体はスポンジケーキのチョコケーキ。素朴なお味。 コメカさんにごあいさつ。雑…
ツイッターでビヨンセ神輿という言葉を見かけて足を運んだ「ナショナル・シアター・ライブ夏の夜の夢」。イギリスのナショナル・シアターでの上演作品を高品質な映像でとらえ、映画館で上映するという企画だ。 自分が好きだったさまざまなものを思い起こさせ…
映画の配給・制作に加え、映画館の運営を行うアップリンクの代表・浅井隆がパワハラで告発された。 www.oricon.co.jp 彼がかつて寺山修司主催の劇団「天井桟敷」の舞台監督だったと聞いて、連鎖的に井上洋介の個展で聞いた話を思い出した。 ギャラリーには井…
アンドリュー・ロイド・ウェーバーが募金活動の一環として48時間限定配信している「CATS The Musical - FULL STAGE SHOW | The Shows Must Go On - Stay Home #WithMe」を観た。 「人間に飼い馴らされることを拒否して、逆境に負けずしたたかに生き抜き、自…
遊びに行けなくなってからよく観るようになったのがお芝居の配信。 中学生の頃に友人から借りたオペラ座の怪人(市村正親版)のCDを聴き倒し、NHKの芸術劇場で放送していたさまざまな芝居をかじりつくように観て、高校では演劇部に入っていたのに、しばらく…
中華街の山下町公園で行われた春節のお祭りの一環。獅子舞・龍舞・舞踊・中国雑技などの中国伝統芸能が披露されたのですが、いずれも圧巻でした。 変面からの椅子倒立の満足感がすごかった。それにしても、みんなスマホを掲げているせいか、拍手や歓声があま…
私はブクガをサクライケンタの作った美しい水槽だと思っていた。 きれいな水が張られ、中を可愛らしく演出した水槽は美しいし、光によって色を変える穏やかな華やかさがある。でも、それはあくまで箱の中の物語で、その世界を愛好する人たちが耽溺するのが一…
ストリップ以外のさまざまなショーを観てみよう!と思って歌舞伎町のショーパブ「nest」へ。 ユリイカの「日本の男性アイドル」特集読書会で出会ったMさんがご一緒。私がストリップに行ってることを伝えたら、Mさんが「バーレスク行ってみたかったんです」と…
刑⚡︎鉄(ロベルト吉野と高橋渓太のAC/DCトリビュートバンド)が出るというので久々の六角橋ヤミ市。 六角橋ヤミ市は商店会が地域振興のために始めたお祭り。道幅の狭い商店街の前に机一つの露店やフリマが並びます。 ライブやパフォーマンスはおせんべい屋の…
ストリップで知り合ったKさんと、もと演劇雑誌の編集者のHさんの案内で大衆演劇を見ました。関東台風直撃の前夜、帰りの足があるかハラハラしながらの日でした。 場所は十条の篠原演芸場。駅を降りて古い商店街を歩いていくと、店先のあちこちに劇団のポスタ…
前回と比べ、すごくわかりやすく面白くなってました!(一度能楽堂の前を通り過ぎてしまい、20分遅刻しましたが……) ちょうど6日前に大衆演劇で「三人吉三」を観て、その不条理な感情の動きに驚きつつ、だからこその野蛮なダイナミズムに感心してもいたので…
サイファーで知り合った和合大地くん作・演出の芝居を観てきた。 サイバーパンク歌舞伎と銘打った四谷怪談モチーフの終末SF「ヒカ」。物語は、荒廃した地球で作られたヒューマノイド・ヒカと、彼女が持つ「街を作り出す能力」を利用しようとたくらむ青年・伊…
ストリップ界隈では「踊り子さんは女子が来ると喜ぶから」「女の子はひいきしてくれるから」という話がまことしやかにささやかれている。 こういうのは人懐っこいおじさん方の「もっと前に座りなよ!」とか、「せっかくだからポラおごるよ!」という言葉の前…
(これはイベントレポではなくて日記です) 2018年末の締めとして、大阪で開催された超世紀末×JUKEに行ってきた。ついでに、西日本に残された数少ないストリップ劇場・東洋ショーにも。 一泊二日という短い遠征だったけど、何となく2018年のまとめらしいこと…
1月11日 横浜駅まだしてる工事〜♪ by PRINCE OF YOKOHAMA 2222 横浜駅工事期間中の壁が「横浜の後世に残したいヒト・コト・モノ」コレクションというテーマでペインティングされている。 公募制とのことで、登場するひとものことがカオス。 あれがあるのにこ…
昭和のラブホのような内装の道頓堀劇場に「次の演目はタンバリンや手拍子を控えてご覧ください」というアナウンスが流れた瞬間の違和感をよく覚えている。 幕が開いて姿を現したのは、黒い目隠しをつけ、黒鳥を思わせる黒ワンピースで現れた水鳥藍。そして、…
キャバレー&ストリップ同人の書き手として名高いうさぎいぬさんに「ブックリスト公開します」と約束していたので参考文献の一部を紹介します。 小沢昭一の著書に代表されるような、古いストリップに関しての本や、フェミニズム関連の本もいろいろ読みました…
どうもです。 今messyでストリップに関する連載をやっています。(追記:全4回完結しました) mess-y.com mess-y.com mess-y.com mess-y.com 第3回にご登場いただいたストリップ同人誌について、「どこで買えるのか」という質問をいただいたので、まとめてご…
原作コミックの時から文化系ファザコンの私には刺さる内容だったのだけど、ミュージカルはそれをさらに加速させる演出だった。 www.tohostage.com www.youtube.com 「ファン・ホーム」は、ホモセクシャルの父親・ブルースとレズビアンの娘・アリソンの物語だ…
ワーグナー・プロジェクトでのサイプレス上野とロベルト吉野のライブ、配信で観てました。ペリスコープだけど面白かった。 ワーグナー・プロジェクトは「劇場をストリートにする」というキャッチコピーで始まったKAAT(神奈川芸術劇場)のプロジェクトで、オ…
日比谷野音を小さくしたような上野の水上音楽堂。ステージ前に小さな池があるのが公園らしくてほのぼのしました。 無料で谷川俊太郎、志人、小林大悟、GOMESS、狐火、東直子、松永天馬が観られるというのでミーハー心満載で足を運んだウエノポエトリカンジャ…
映画リトル・ダンサーのミュージカル化である「ビリー・エリオット」で、久々に感情がじゃーじゃーあふれてくるという体験をしてしまった。だいたい毎年1年に一度くらいだから今年はもう最後かな。 www.youtube.com ※全体的にネタバレありです ビリー・エリ…
読み終えた瞬間は、女子プロレスを描くためにこんなに長与千種を不幸な人にしなくていいと思った。つかこうへいが虐げられた人々の輝きをそういう手法で書く人だとは知っていても。 まず、最初の夫が半身不随になる。その隙を狙って自分を襲ってきた義父を…
行けなかった方々のために当日のメモを起こしてたら、半分くらい書いたところで公的かつ詳細なレポートあがってるじゃないですか。やだー。 【報告】「イケメン×2.5―境界、まなざし、在/不在」 | Blog | University of Tokyo Center for Philosophy とはい…
コンテクスト厨なので三浦海里の卒業発表を聞いてチケット取ったぞ。 ZEN THE HOLLYWOODの「歌だ! 踊りだ! 捜査だ! 渡り鳥コップシーズン1 第3話 4話もチラりのもやもや公演 赤の日」。 「渡り鳥コップ」というのは、もともとアニメ「少年ハリウッド」内…
大森靖子×根本宗子 夏果て幸せの果て 最近よくお名前を耳にする演出家の根本宗子と大森靖子のコラボ舞台。 ピンク色で飾られた部屋で、家を出ていった恋人の電話を待ち続ける「大森靖子」と名乗る女性と、エアコンが効かなくなったコンビニの控え室で繰り広…
最後のBiS階段。 BiSから生まれたプロジェクトの中で、もっともスリリングだったこのユニットも最後です。 BiS階段はこれまで「BiS」→「非常階段」→「BiS階段」という構成になっていたのですが、この日はBiS階段オンリーでの構成。 プー・ルイはタヌキ、ウイ…
高校から大学の頃は寺山修司が好きでした。 多才な人なので、詩や映画など彼の作り出したいろいろなものに楽しませてもらっていましたが、一番強く憧れたのが、彼の企画したという市街劇でした。 街を劇場の一部にして、お客がみんなでマンションの1室に上が…
夕方は翌日の読書会のために「ピカピカのぎろちょん」を読む。しょっぱなで姉と弟が公園の鳩を真剣に数えてその数の正確さを競い合っているという無意味さがリアリティがあって最高。物語は、ある日正体のわからない何かによって圧政が敷かれ、街が閉ざされ…