ホンのつまみぐい

いろんなもののファンをやっている人が、日々のよしなしごとを綴っています。

マンガ

不毛な話を書いておく

最近の一部のジョジョファンとかワンピースファンの、いかにもソーシャルな感じが苦手なんだけど、あれたぶん「物語は個人に寄り添うものであるから、その解釈の形は人の寄り添い方の数だけ存在する」というのを否定するようなふるまい方を彼らがするからだ…

窓のむこう

最近ツイッターから流れ込んでくる情報が重たくなってきて、こっそり非公開リストを作ったら、登録したアカウントが3つだけになった。そのうち1つはbot。以前ツイッターを立食パーティーにたとえた人がいたが、こうなると仕事の行き帰りの喫茶店で、窓のむこ…

熊本まんが施設めぐりの旅その1 巨人の星原画展&サイン会-湯前まんが美術館

湯前まで行けば川崎のぼるに会えるという情報が飛び込んできたのは、たしか5月頃だったと思う。 ふと「巨人の星」でツイッター検索したところ、「湯前まんが美術館」の中の人による個展の情報がひっかかったのだ。原画展は6月30日から8月31日まで。8月5日に…

映画「愛と誠」

梶原一騎の作品はだいたい主人公が呪いにかかる。矢吹丈は戦いという呪いに、星飛雄馬は父という呪いに取り憑かれてしまったので、どちらの物語も後半は主人公が呪いといかに向き合うかが描かれている。わりと健全な精神の持ち主の伊達直人も、「より多くの…

巨人の星原画展が6月30日から開催 ただし熊本で☆

巨人の星原画展が湯前まんが美術館で開催 サイン会、トークショーも な、なんだってー!! 湯前ってどこ? 熊本でした! 行くのに半日かかるそうです! こ…これは…何を質に入れればいいのかしら…。 ツイッターのフォロワーさんに前日開館予定の北九州マンガ…

「ああ、玉杯に花うけて」を青空文庫で読了

なんで佐藤紅録なんか読んでるのって、そりゃあ、かの少年マガジン編集者宮原照夫が梶原一騎を「少年マガジンの佐藤紅録になってくれ」ってくどいたっていうあの逸話を聞いたからですよ、はい。 さて、「ああ、玉杯に花うけて」は、誇り高き貧乏人と、人身卑…

大友克洋GENGA展感想

更新しそびれているうちにまとまった感想を描く気分じゃなくなってしまったので、行った直後のメモをそのまま。 私は大友克洋詳しい人じゃないので、認識を改めてっていう感じの感動が強かった。一番驚いたのは、「AKIRA」(未読)の原画に手塚治虫遺伝子を…

『増刊ヤングコミック』と青年劇画の世界──70年代の劇画誌ブームを総括する

『増刊ヤングコミック』と青年劇画の世界 ──70年代の劇画誌ブームを総括する劇画狂時代―「ヤングコミック」の神話作者: 岡崎英生出版社/メーカー: 飛鳥新社発売日: 2002/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (5件) を見る例によ…

「浅間山荘から四十年 当事者が語る連合赤軍」あと梶原一騎作品とその時代についてちょっと

連合赤軍のシンポジウムを聞いての帰りがけ、自分が60〜70年代になんとなく心を引っ張られる理由はなんだろうと思い返していた。最初のきっかけは、おそらく中学生の頃に観た「私が愛したウルトラセブン」だ。父が子どものためにと録画してくれたウルトラシ…

『グラゼニ』中継ぎというポジションを逆手にとって、投手対打者バトルに回帰

『グラゼニ』 グラゼニうまいな−。コマ割がリーダビリティ高すぎて何回でも読めるな−。そしていつのまにか凡田がかわいく見えてくる!ふしぎ! 『こんなこいるかな』系のかわいさ! ところで、『BRUTUS』特集号「マンガが好きで好きでたまらない」で解説され…

『グラゼニ』仕事の成果や結果は、どうしようもなくその人の人格にひもづいているという真理

昨日記事書いてたらもう少し考えついたことがあったので、メモ。 アダチケイジの絵がいいということを前回少し書いた。その理由の一つはキャラクターの造形でしっかり人格を表現した上で、うまく表情をつけている点にある。 たとえば、ライバルチームに在籍…

「近藤日出造と子供漫画批判」米沢嘉博記念図書館

4月28日16:00〜18:00 タイトル:近藤日出造と子供漫画批判 講師:富澤達三(神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、歴史民俗資料学博士) 近藤日出造のことも、大人漫画のこともまったく知らない状態で聴講。いわゆる手塚の潮流の前に、浮世絵ミームを…

萩尾望都「なのはな」

なのはな (フラワーコミックススペシャル)作者: 萩尾望都出版社/メーカー: 小学館発売日: 2012/03/07メディア: コミック購入: 4人 クリック: 54回この商品を含むブログ (52件) を見る 萩尾望都の「なのはな」読む。 震災後に発表された、福島に住む少女を主…

東京MX「タイガーマスク」観た

新日本プロレスがブシロードに吸収→ブシロード一社提供で放送らしいですね。 新日の木谷会長のコメントが笑えます。道楽っぽいなー。ボクの趣味も入っている。個人的にも観たかった」というこの番組。「この中で新日本のCMも流しますし、世間に『プロレスっ…

過ぎ行く日常を愛おしむ「34歳無職さん」(いけだたかし)と「美しき町」(高野文子)

堂々としたタイトルは、もともとお絵かき掲示板で描いていた小さなネタをそのままマンガのタイトルとして使ったことに由来するそうだ。 34歳、独身女性(ただし、仕事を止めてから会ってない息子がいるらしい)が働くことをまる一年やめてみようと思い始めた…

最近の『巨人の星』パロを集めてみた

auのCMとかクリケットの星とか全体的に勘弁してくれって感じなんですが。コンテンツに愛がないのならパロディとか作らないでほしいわけですよ。 まあ、愛というのが戯言としても「持ってないやつがダサい」的な広告のために『ドラえもん』やら『巨人の星』や…

「伝説の雑誌「COM」 コミックス×コンパニオン×コミュニケーション」展関連イベント“石井文男、野口勲トークイベント『COM』誕生秘話”

快晴の護国寺。 前々日は手塚治虫の命日で、ツイッターではトリビュート企画が盛り上がり。 朝の10:30から茨城で震度4という日。マンガ関係のお仕事をされているIさんがツイッターで案内されていた、梶原一騎、大山倍達、手塚治虫のお墓参りに同行させてい…

「ハーレクインの世界」を読んで ハーレクインとBLと

「(前略)ハーレクインの世界だと、言葉で愛を表現するじゃないですか。(中略)言葉がないと二人の愛が承認されないシステムになってるんです。女性は、愛を言葉で説明して欲しいと常に思っている部分があると思うんです。(後略)」「(前略)楽しみ方と…

かるた会時間・場所決定&ベルばら電書を作るよっ!

ベルばらカルタ会、2月18日に設定いたしました。 人数、時間、場所はまだ未定ですが、決まり次第また報告いたします。場所 代官山駅もしくは中目黒駅から10分くらいの菅刈公園和館です。現地集合でお願いします。開始前にシャレ乙書店代官山蔦屋書店によるも…

ベルばらかるた会第2回をやりたいなと

こんにちはー。 「ベルばらかるた会」第2回、またやりたい、行ってみたかったという人がいらっしゃってうれしいので、調子に乗って開催します。 2月か3月、参加希望者の方々が集まりやすい時期を設定したいと思います。 前回は畳の場所がほしかったので、公…

「くいもの処明楽」ヤマシタトモコ

「むり むりむりむりむり!! ぬ、 抜けってバカ!!」 「なんで? 感じてんでしょ?」 「だからヤ なんだよ バカ野郎!!」 (中略) 「いーでしょ? も、ホントにするから マジ静かにしといて」「ね」 「う ―――っわ も 戻れない道に入っ… てきた ついに〜…

2011年買ってよかったマンガ

あけましておめでとうございます。 これを書いている一時間ほど前に、東日本の一部では震度4の地震が発生。今年も長い一年になるのかななどと考えたりしました。 今年もよろしくお願いいたします。年初のあいさつはこのくらいで2011年「買ってよかったマン…

『夢見る古都』星野リリィ

前回の少女漫画喫茶で知った作品。 『輪るピングドラム』が今期一どころか人生ナンバーワンくらいの大切なアニメになりつつあるため、さて星野さんがキャラデザに選ばれたのはなんでかいなと思って手に取ってみました。 そしたらあまりにツボだったので買い…

『少・女・漫・画・喫・茶』

明治通りにそって原宿の交差点を渡り、小さな路地に入ると、原宿の町にも幼稚園がある。 そこを右手に沿ってさらにいくつかの角を曲がると、奥まった場所に「ROCKET」というギャラリーがある。 目的地はそこで開催される『少・女・漫・画・喫・茶』だ…

藤子・F・不二雄ミュージアム

行ってきました藤子ミュージアム! とても楽しかったのですが、アーカイブがないのが残念。 ミュージアムというよりはランドですね。 いかに藤子世界を大切にしながら演出しているかはこのあたりやこのあたりのレビューを参照のこと。 ただ、むしろこういう…

大友克洋を読んだ

デビュー作が38年前ってことはもう古典ですね。 浦沢直樹や江口寿史が影響を受けたこの走り方ってここからなんだとか、吉田秋生の「川よりも長くゆるやかに」なんかに見られる、男子がダラダラしゃべってる様を楽しませる手つきはここから? など、いろいろ…

別にスポ根が好きなわけじゃないんですよ

ついったーでいっつも「巨人の星」のことを話しているのでフォロワーさんに「hontumaさんフォローすると『巨人の星』情報流れてくるよ」とか「池田さんといえば『巨人の星』ですよね!」と言われるようになった。言われるだけならかまわないのだけど、人に紹…

アニメ版いきなり最終回梶原一騎編

「あしたのジョー」「巨人の星」「侍ジャイアンツ」「空手バカ一代」の四作の最終回のみが収録されて1260円。 正直さして期待せずに買ったのだけど、愛のこもった作りでなかなかお買い得品だと思います。 ブックレットはストーリー紹介、登場人物紹介、解説…

受講まとめその4 「SLAMDUNK」「バガボンド」井上雄彦の新しい成長モデル

・関係性強化のモデルとしての「SLAMDUNK」 「SLAMDUNK」が脇役や敵チームの登場人物を丁寧に描いているというのは、一度でも読んだことのある人なら知っていることと思われますが、今回は最終戦での花道の行動が引き合いに出されていました。山王戦で花道が…

受講まとめその3「クロカン」「おおきく振りかぶって」「GIANTKILLNG」コミュニケーション上位の時代

・未熟な成人が、指導者として成長する「クロカン」 「クロカン」では28歳の若手指導者が、高校野球の監督として成長していくという構図がとられている。また、父母会、OB会、学校経営者との力関係にまで広げたドラマを、面白く見せている。この形式は「GIAN…

受講まとめその2「野球狂の詩」「ドカベン」の新しさ、「スプリンター」の身体感覚表現

・魔球マンガに幕を引いた「野球狂の詩」 水原勇気も魔球を使いますが、それを打たれたからといって引退しようなんて思いません。それで野球ができなくなるわけではない、と。73年のマガジンにこれが掲載されたのは、とても意味のあることだったと。 ・常勝…

スポーツの少年マンガ史 「巨人の星」から「おおきく振りかぶって」まで〜受講まとめその1「背番号ゼロ」から「巨人の星」まで

なんでしょう、この俺得講座。 っていうわけで、朝日カルチャー講座受講してきました。 ツイッターで一度まとめてるんですが、誤記があったり読みづらかったりするのでまとめその1。長いので分割します。ツイッターのまとめはこちら。 http://togetter.com/…