ホンのつまみぐい

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マンガ

2月に読んだ本、マンガ

女子をこじらせて 作者:雨宮まみ 発売日: 2013/06/26 メディア: Kindle版 ストリップが好きな女性から「女性の身体でいると自分の体をジャッジされることが多すぎて嫌になるけれど、ストリップ劇場は礼節をもって身体を見る場所だから安心できる」という話を…

「ノスタル爺」藤子・F・不二雄

※※作品の結末に詳細にふれています※※ ドラえもんチャンネルが『ノスタル爺』を2月9日~13日まで無料公開している。 ネットの感想見たらたぶん嫌な気持ちになるだろうと思って、ツイッターの感想を見たら、やっぱりそこはかとなく嫌な気持ちになった。 dora-wo…

なんか

カイジの一条を描いたとても批評的で魂のこもった二次創作を読んでしまったので、私も星飛雄馬が星一徹を殺そう(抽象的な意味でよい)とする二次創作とか書きたくなりました。 矢吹丈は死によって神格化されたけど、星飛雄馬は地上に墜落したまま、まごうこと…

1月に読んだ本・マンガ

NHK 100分 de 名著 ブルデュー『ディスタンクシオン』 2020年 12月 [雑誌] (NHKテキスト) 発売日: 2020/11/25 メディア: Kindle版 パンチライン満載の本。最後を「自由とは何か」で〆るのに、岸政彦の思想を感じた。 NHK 100分 de 名著 カ…

カイジのスピンオフ『上京生活録イチジョウ』のBLっぽさを見てつらつら考えたこと

comic-days.com 『カイジ』シリーズのスピンオフに対しては「悔しいけど面白い。でも、悪の戯画化はローゼン閣下的な危うさあるよな」と思ってあまりチェックしてなかった。だって、今の世の中って「帝愛は確かに人殺しだけど、その何倍もの人間を雇用してい…

12月に読んだ本・マンガ

AV女優ちゃん1 作者:峰 なゆか 発売日: 2020/12/19 メディア: Kindle版 AVについて女子が知っておくべきすべてのこと 作者:澁谷 果歩 発売日: 2020/09/17 メディア: Kindle版 ストリップの踊り子にはAV女優出身の人も多いので、どのような労働条件で働い…

2020年は病気について書かれたものをよく読んでいた

年明けの最初の記憶はキツめの捻挫だった。 階段は右足をかばいながらそろそろと降り、傘を杖代わりにしながら歩いた。もうすっかりよくなったが、一時的なものでこんなにつらいのだから、足の悪い人には親切にしなければとつくづく思った。電車の席はすぐ譲…

ひたすらいたたまれない気分になった「邪宗まんが道」松永豊和

邪宗まんが道(1) 作者:松永豊和 発売日: 2020/12/09 メディア: Kindle版 邪宗まんが道(2) 作者:松永豊和 発売日: 2020/12/09 メディア: Kindle版 邪宗まんが道(3) 作者:松永豊和 発売日: 2020/12/09 メディア: Kindle版 邪宗まんが道(4) 作者:松…

11月に読んだ本・マンガ

同人誌作って売ってたのもあって忙しく、何を読んだのかよく覚えていない。さすがにもう少し読んだ気もするけど……。同人誌は「今読まないと一生読まん」と思ってすぐ読んだ。 推しにまつわるエッセイは、推すことの捉え方の違いを感じてピンとこなかったけど…

シネマ歌舞伎「三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち」

原作の「風雲児たち」が好きで一時期よく読んでいたので、三谷幸喜による歌舞伎化が映画館で観られると聞いて足を運びました。 生身の人間が演じることで、北の大地の過酷さや異国の地でのやるせなさが引き立つようになっていたと思います。 特に、年長者の…

10月に読んだ本・マンガ

放課後ていぼう日誌 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス) 作者:小坂泰之 発売日: 2017/10/20 メディア: Kindle版 放課後ていぼう日誌 2 (ヤングチャンピオン烈コミックス) 作者:小坂泰之 発売日: 2018/03/19 メディア: Kindle版 放課後ていぼう日誌 3 (ヤ…

9月に読んだ本・マンガ

社労士試験の勉強を始めてから、合間にマンガばっかり読んでいる。そして、今更安野モヨコを読み直してうめいている。10月は小説含めてもっと書籍を読みたい。 女の園の星(1)【電子限定特典付】 (FEEL COMICS swing) 作者:和山やま 発売日: 2020/07/08 メ…

「恵まれていないとリベラルでいるのは難しいのだろうか」とも思った『ブックスマート』

www.youtube.com 「おもしろい!キラキラしてる!いい映画!!」と思ったし、↓の記事にもかなり全面的に納得しているのだが、ちょっと複雑な気分になった部分もあったので書き残し。 www.cinra.net ※ネタばれあります※ 観ている間中、「アメリカの高校生金持…

8月に読んだ本・マンガ

comic-days.com ネットでめちゃくちゃバズった作品。完全に共感ベースで読んでいたので、世間の人が「イヤな女」だというのがよくわからなかった。おろかではあるけど、この程度のおろかさってみんな持ってない? いや、友人に「無神経」って言われた私だか…

7月に読んだ本・マンガ

感想を書く余裕がないので、書皮だけ…。今月は匿名掲示板を見てしまったせいで本が読めなかった。あほすぎる。 純情クレイジーフルーツ(前編) 作者:松苗あけみ 発売日: 2018/12/07 メディア: Kindle版 純情クレイジーフルーツ(後編) 作者:松苗あけみ 発…

「フダンシズム」もりしげ

「げんしけん」のヒットをきっかけに、オタクの自分語り系マンガがどっと増えた時期があった。「フダンシズム」はその一つと言っていいだろう。 優等生で朴念仁な中学生男子・宮野数(みやのあまね)が、好きになった女の子・小西望の趣味を理解するために女…

6月に読んだ本・マンガ

マンガParkが「花とゆめ」と「LaLa」の作品を期間限定無料配信しており、おかげで白泉社のマンガをたくさん読んだので感想を。 読み切れなかった作品もあった。「彼方から」は世界観にうまく入り込めず。「花咲ける青少年」は、「強い人間が啖呵を切るとみん…

「月の子」(清水玲子)を読んでの備忘録(ネタばれあり)

月の子 MOON CHILD 1 (白泉社文庫) 作者:清水玲子 発売日: 2013/08/09 メディア: Kindle版 月の子 MOON CHILD 2 (白泉社文庫) 作者:清水玲子 発売日: 2013/08/09 メディア: Kindle版 月の子 MOON CHILD 3 (白泉社文庫) 作者:清水玲子 発売日: 2013/08/09 メ…

5月に読んだ本・マンガ

メタモルフォーゼの縁側(1) (カドカワデジタルコミックス) 作者:鶴谷 香央理 発売日: 2018/05/08 メディア: Kindle版 メタモルフォーゼの縁側(2) (カドカワデジタルコミックス) 作者:鶴谷 香央理 発売日: 2018/11/08 メディア: Kindle版 メタモルフォーゼの…

昭和の終わりに描かれたムラ社会の有様を2020年に読み返す「天然」(根本敬)

バブルに唾を吐きかける悪意の結晶。そして根本敬版「巨人の星」。それが「天然」だ。 舞台は1950年代の東北の架空の村。主人公の村田藤吉は、ムラ社会の中で小作人の息子としていじめぬかれる。天才的な野球の才能を持つが、それを発揮することができない悲…

4月に読んだ本・マンガ

野中モモの「ZINE」 小さなわたしのメディアを作る (シリーズ・日常術) 作者:モモ, 野中 発売日: 2020/03/26 メディア: 単行本 野中モモさんがZINEについてさまざまな角度で語る本。 ご自身とZINEの話。制作者へのインタビュー。海外のZINEの状況などが掲載…

3月に読んだ本・マンガ

気持ちが落ちていてぜんっぜん本を読んでいない……。なんかひたすら樹村みのりを読み返していた記憶。 アトンの娘 1巻 作者:里中 満智子 発売日: 2015/12/07 メディア: Kindle版 アトンの娘 2巻 作者:里中 満智子 発売日: 2015/12/07 メディア: Kindle版 アト…

2月に読んだ本・マンガ

海辺のカイン (MiMiKC) 作者:樹村 みのり 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1981/05/15 メディア: コミック メルカリで買って20年ぶりくらいに読んだ。20年前は図書館で。今も書庫出納すればあるんだろうなあ。前は展子に心を寄せていたけど、今回は「佐野さ…

1月に読んだ本・マンガ

黒い家 (角川ホラー文庫) 作者:貴志 祐介 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 1998/12/10 メディア: 文庫 「サイコパス」という概念を「社会を脅かす怪物」として丁寧に解説するくだり、精神疾患への誤解を深めること間違いなしで険しい。ホラーだし、そもそ…

山本ルンルン漫画家21周年記念展「LUNLUNHOUR」

とってもよかったです。各作品ごとにA3くらいのサイズ書下ろしのイラストがあり、それがすべて素晴らしかった。 普段のルンルン作品は印刷を前提としているためか、かなりはっきりした色合いでカラーを着色しています。しかし、展示用作品は淡い色やにごりの…

心の深いところを掘り下げて書いてほしかった「男の星座」(梶原一騎/原田久仁信)

今さら読みました。梶原一騎の自伝的コミック「男の星座」。講談社文庫以外では手に入れづらかった梶原作品ですが、電子化が進んでだいぶ読みやすくなりましたね。 自伝と銘打たれてはいるものの、格闘技界のスターとの思い出話が多く、梶原一騎の人となりを…

「きのう何食べた?」を読んで頭に浮かんだことをつらつらと。

「きのう何食べた?」を読んで頭に浮かんだことをつらつらと。 ■最新15巻のよしながふみのマンガのうまさ 「何食べ」は開始が2007年だからもう12年目。こういう歳時記的なマンガには珍しく毎年歳を重ねるので、物語途中で生まれた子どももどんどん大きくなっ…

NET21恭文堂コミッククラフト店に閉店二日前にお邪魔しました

閉店二日前にNET21恭文堂コミッククラフト店にお邪魔しました。コミッククラフトは20年以上続いた、学芸大学駅近くのマンガ専門店。閉店後も恭文堂本店でマンガの販売は続きますが、店長のHさんは本店でマンガ以外を担当されるそうです。 H店長とは以前仕事…

「かんかん橋をわたって」からも感じ取れる草野誼作品の居心地の悪さ

バナー広告とツイッターきっかけで大ブレイクの嫁姑大戦争マンガ「かんかん橋をわたって」を読み終えた。この作者の作品を読むのは2回目だけど、「たしかに面白い」と「こういうところがキモい」が交錯。そのキモさの内実を理解したく、とりあえずキンドルア…

「セッちゃん」(大島智子)読んで泣いてるおっさんキモい

誰とでも寝るからあだ名は「セッちゃん」。そして、セッちゃんとセックスする何事にも無関心なあっくん。停滞感の漂う震災後の日本を背景に、ふたりの若者の日常が描かれる。大島智子の描く震災後の日本では、SEALDをモデルとしたであろうSHIFTという学生に…