ホンのつまみぐい

誤字脱字・事実誤認など遠慮なくご指摘ください。

ここで買えますストリップ同人誌

どうもです。

今messyでストリップに関する連載をやっています。(追記:全4回完結しました)

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第3回にご登場いただいたストリップ同人誌について、「どこで買えるのか」という質問をいただいたので、まとめてご紹介します。

 

※在庫や販売方法は変動するため、適時ご確認ください。あと、だいたい皆さん同人誌即売会に出展されてるので、ご本人のツイッターなどをチェックしてください。

 

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・菜央こりんさんのストリップ劇場レポマンガシリーズ

かわいい画と凝った装丁が魅力のシリーズ。わかりやすいレポマンガで、劇場・遠征・温泉劇場……と、読者の世界を広げてくれます。菜央こりんさんは現在イブニングで「女の子のためのストリップ劇場入門」を連載中。

エッセイ色の強い「何でアイドルじゃなくてストリップに通うんですか?」は在庫切れのためnoteでも販売中。

naokorin.booth.pm

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note.mu

・うさぎいぬさんのロックキャンディ

柔らかい筆致のイラストと上品な文章でロック座所属の踊り子さんを紹介するファンブック。あとがきも◯。

booth.pm

また、菜央こりん×うさぎいぬタッグでの同人誌も予定されています。

naokorin.booth.pm

・うさぎいぬさん主催で新しくストリップを語る雑誌「イルミナ」が始まりました。私も参加しています。ストリップ版「生活考察」と言えば近いだろうか……。

booth.pm

・まじ結城さんの脱衣舞シリーズ

老舗サークルによるストリップレポ。内容は演目レポから劇場にまつわる雑感まで様々。熱のこもった文章から愛情が伝わります。長く見つめてきたからこそわかる変化についても。ご本人にメール&ツイッターのDMで連絡しての通販が可能です。

m3-prison.at.webry.info

比良坂冬さんのエッセイ&百合マンガ

ご自身とストリップの出会いを綴った「ストリッパーとわたし」(即売会のみ)。ストリッパーと女の子のすれ違いを描いた百合短編マンガ「Hello New world and good-bye」(boothでDL販売中)。比良坂さんの描く女性は、見上げる構図が多く、強い意志を感じさせます。

www.pixiv.net

nekoashi3b.booth.pm

 

・たなかときみさんによる初心者向けストリップガイド

踊り子の高崎美佳さんインタビュー&ステージ写真、衣装屋さんインタビュー、川崎ロック座社長インタビュー、劇場内写真、菜央こりんさんによる劇場案内マンガ、リボンさんインタビュー、シール職人さん紹介と充実の内容。ノスタルジックに撮影されがちな劇場内を、幻想的な異空間としてとらえ直した劇場紹介写真がすばらしいです。

通販の他、一部劇場や書店で販売中。詳細はたなかさんのツイッターで→

twitter.com

booth.pm

taco.shop-pro.jp

note.com続編で広島第一劇場に密着した同人誌が販売されました。矢沢ようこさん、牧瀬茜さんのステージ写真がたっぷり載っています。

tanakatokimi.booth.pmたなかさんにとってのストリップを丁寧にひもとくエッセイマンガ。ストリップをただ美しい!楽しい!と結論付ける内容ではなく、自身の心情を丁寧に描くことでストリップの多層的な面白さを描いています。

 

九龍ジョーさん編集の同人誌

石原さゆみ、結美奈子へのロングインタビュー、前野健太のエッセイ、蛭田亜紗子のストリップ入門、大島薫のゲイ・ストリップ入門、西条昇によるお笑いとストリップの歴史、渡辺志保によるヒップホップとストリップの関係、矢沢ようこのフォトエッセイなどボリュームたっぷりの1冊も。

taco.shop-pro.jp

 

ほか、最初の頃によく読んでいた初心者向けブログ等です。

merryberrymerry.hatenablog.com

yuma96.hatenablog.jp

note.mu

たなかさんのブログは踊り子さんのことが細かに書いてあるから何度も読み返してしまう……。

note.mu

togetter.com

togetter.com

stg318.hatenablog.com

ケンカしない、ブロックしない

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 ツイッターで差別主義者にフォロー・リプライされたので、速攻ブロックしてしまった。

 が、ブロックというのは私にとっては「意思を伝えること」なので、「近寄りたくない人に感情を伝えるなんてもったいない!」と思って解除した。

「差別主義者とはつきあえません」と、攻撃的なリプライをしようかと思ったが、絶対ケンカになるのでやめた。

 ケンカは消耗が激しい。それなのに、いつも得るものは「ツイッターでケンカなんて絶対しない方がいい」という知見だけだ。見苦しいさまを見せないでケンカするのは難しい。勝ち負けもあいまいだ。だから、やらないほうがいい。

 ふと、こういうことを歌にすればいいのかなと思った。

 2年前、周りでいろんな人がラップをはじめていた頃、「曲作らないの?」と言われたことがあった。

 その時は「歌いたいことがない」という返事をした気がする。その答えの裏には、「自分が創作するものの凡庸さにうんざりしている」という本音があったが、それはそれとして、歌いたいことも何もなかった。

 でも、今なら「バイトしない」みたいに「ケンカしない」とか「ブロックしない」の詩が作れる。

 ブロックしない

 ケンカしない

 そんな時間ない

 みたいな。

 そもそもツイッターしないほうがいいのか。

 ところで、改めて聴くと「バイトしない」のビートはエモい。

www.youtube.com

diskunion presents「荏開津広×二木信 トークイベント VOL.2」ECD追悼

NHKのドキュメンタリーを観たので、ついでに下書きのままだったものを整理して公開しました。

私が日本語ラップの歴史にも音楽にもくわしくないため、あまり細かく書きとれなかった箇所も多く、エピソード中心の記述になっています。また、メモ状態の断片的なものをそのまま記載しています。公的な記録でないことをご了承の上、お読みいただければ幸いです。

 

荏開津広×二木信 トークイベント VOL.2は、前回2017年1月20日開催時は「2016年/2017年のヒップホップを語る」というテーマ設定がなされており、今回も当初はそうした総括的な内容を予定されていたようです。しかし、1月24日のECDの逝去を受け、「追悼・ECD」というべき内容となっていました。

 

・二木さんが披露したECDとのエピソード。


2003年のイラク戦争の集会。会場は新宿の区役所通りのルノアールで、ほかの部屋ではホストやヤクザ向けの謎の会議が行われていた。二木さんはもともと政治や音楽に興味があって、デモのための集会に行ってみた。会場には学生、フリーター、活動家、バンクス、現代美術家など、さまざまな人がいた。


石田さんが来たときは「ECDが来た!」と思った。服装はディッキーズに白T。アル中から復活した後で、ずっとコーラを飲んでいた。

 

石黒景太さんはアイデアマンで、「デモで風船飾ろうよ」と会議で言っていた。活動家は「そんな話、一番最後でよくない?」と言うけれど、石黒さんは「いや、それは大事だから」と言う。石田さんはキミドリのKuro-Oviが出すアイデアを、信頼しきった顔でニコニコしながら聞いていた。

 

当時の二木さんは、ECDに話しかけることができなかった。集会には三田格野田努もいた。

ツボイさんが常にターンテーブルの上に乗ってる時期があった。二木さんが「壊れないですか?」って聞いたら、「テクニクスなめんな」って怒られた。

 

・荏開津さんのECD評。


当時はなんで「ヒップホップをやらないんだろう」と思っていた。

 

ECDの音楽は全部並べて聴いてほしい。いわゆるポップスの基準で、一曲聴いて「いい曲~~」ではない。

 

ポストコロニアル、日本も帝国主義国家だった。石田さんは日本に警鐘を鳴らし続けていた。だから、音楽家だよね。ポピュラーミュージックの規範を破壊し続けていた。

石田さんちは何もない。ほかのレコードを生業にしてる人と比べても違う。本当に何もない。布団の横にブワッとレコードがあって畳の後にターンテーブルがある。そこでレコード聴かせてくれる。(しかし、その時間が延々と続くので帰りたくなる)

病気の時にレコードや音楽の曲をたくさん作っている。1枚目のCDからそうだし、最後までそう。

石田さんは音楽がかかってる時は楽しかったし、充実していた。音楽の魔法というか。音楽自体はただのマテリアル。空気が揺れているだけでしょう?でも、空気が揺れるとパッと変わるでしょ。そういう場所が脅かされてると思ってサウンドデモに出るようになったのかな。


高校生のころから吉祥寺マイナーという山崎晴美さんのバンドが出ているようなところに行っていた。普通行かないよ。高校生とか中学生とかではあの店に行かない。やってる音楽、ノイズとかだから。(「政治の時代とジャズの時代を過ごした人が表現としてやる地下音楽」が流れているという表現をされていました)

そこに何で行ったんだろう。高校生とかで。70年代後半から80年代だよ。ディスコやライブハウスも行ったかもしれないけど、何でそこに行ったのか。そこに音楽性の謎があるかもしれないけど、わからない。

ECDECDになったのは……。出してるうちにECDがどんどんわかって来たんじゃないかと思う。

「石田さんはヒップホップが好き」と言うけど、音楽ジャンルとして好きなだけじゃなくて、「いろんな音楽をツギハギして作るヒップホップという音楽」が好きなんだろうなと思った。

「失点・イン・ザ・パーク」に縦笛が吹けなかったという話が出てくる。音楽は好きだけど、笛は吹けない。「でも、これでいいんだ」というのがヒップホップ。普通、音楽をやろうと思ったら楽器を練習しなくてはいけないけれど、石田さんはヒップホップの形式を信頼していたんだと思う。だけど、あの頃はヒップホップを辞めようとしていたのかも。

音楽が鳴ってるところがユートピア。そこはみんなが分け隔てない場所。石田さんは、人との間に上下関係を作らないようにしていた。会話をしていると、それがわかっちゃうくらい。そのおかげで沈黙が訪れちゃうことがあるくらいに。


石田さんが夢見ていた世界は実現しない。そんな場所はないんだよ。でも、作品の中で作り出していた。

音楽を聴く場所が、ECDのin the place to be。

 

ECD

ECD

 

 

サイプレス上野とロベルト吉野「ドリーム銀座」リリースイベント@タワーレコード新宿店

 前回のEP「大海賊」は全体的にピンと来ず。その間、Abemaの企画でM-1に出ることになったりとか、その他いろいろあって、迷走してないかなとちょっとしんぱいしてたのですが、新譜がよくて不安が解消されました。

 

 ヒップホップ体操第三→ホラガイHOOK→ザ・グレート・カブキの流れがオンリーワン過ぎてニヤニヤしちゃう。ポエトリーラップ好きなので、ZOT on the WAVEプロデュースという意外性も含めて青春の決着も〇。青春の決着はたぶん対バンとかリリイベではやらないと思うから、リリパ行きたいですね。

 

 というわけで、リリイベだけど久々現場行きました。新宿タワーレコード

 

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 Intro→メリゴ→RUN AND GUN pt.2→ムーンライト→新生契り→ザ・グレート・カブキ→Yokohama La La Laかな、たしか。

 

 定番曲ひとつもやらないの、新鮮でとてもよかった。いや、ぶっかます〆→よっしゃっしゃすで入って、最後ヒップホップ体操第二ってのを、もう何度も何度も観てるから……。

 

 スクラッチとMPCパットで構成されたIntroから入って、合間に新生契りというのもいいですね。新生契りは、ロベルト吉野の声ネタ入りのスクラッチを聴かせる曲(しかもSTUTSのビートと言う、まさに無駄遣い)。

 

新生契り

新生契り

  • provided courtesy of iTunes

 

 アルバムでは合間にサイプレス上野が「おれたち最近あんまり一緒にいないじゃん」という話を始め、それにロベルト吉野がスクラッチで反論していくという掛け合いが入っているんですが、それをステージでも再現していて、「昨日どうだった?」「シャキジャキッ」というシュールな光景が繰り広げられていました。

 

 ザ・グレート・カブキは顔真っ赤にしてのガチシャウトをリリイベでも再現していて、スカムというかパンク寄り。やった後に二人とも息を切らしていて、無謀という感じでした……。しかし好きだ。というか、こういうライブを観て笑っちゃうところで、否応なしに自分の属性を自覚させられてしまうな。

 

ザ・グレート・カブキ

ザ・グレート・カブキ

  • provided courtesy of iTunes

 

 MC多めだったんですが、M-1に出るために特訓していたせいか、二人の会話のテンポもいい意味でスピーディーに変わってる感じでよかった。

 

 オートチューン曲のYokohama La La Laで〆て、そのまま「オートチューンの無駄使い~~」とか言いながら話してるのとかも含めて、余裕を感じました。

 

 去年のリリイベはサイプレス上野がバイク事故からの病み上がりで、「この人めちゃくちゃ疲れてるけど大丈夫かな……」という印象だったし、ロベルト吉野とも今と比べてあんまりかみ合ってなかったので。ちゃんと箱でもみたいので、いい感じのイベント出てくれるとうれしいな。

 

 あと、ヒプノシスマイクのオタクの人がけっこう来ていて、今日本のラップ音楽で一番盛り上がってるのこれじゃないかという気がしました。

 

www.youtube.com

ドリーム銀座

ドリーム銀座

 

めも

Have a nice dayZeppフリーライブ

SHIN-JUKE

絶対忘れるなリリパ

もつ酢飯活動休止ライブ

BADHOP武道館

NEWTOWN18

と、書きたいことに手が追いついておりません。

あと、去年おととしのことだけど、アーカイブのために書いておきたいこといろいろあるのに全然出来てない。

読書メモも作りたいな。

備忘録でした。

小田原の海鮮居酒屋RYOで魚ざんまい

叔父に相談事があり、弟と小田原へ。父も優しい変わり者だったけど、叔父もそうだということを改めて確認できて、何だかほっとした。

 

弟に「インタビューしてる人っぽいしゃべり方をしていた」と指摘され、相談事とはいえ、親族と話すときにそんな話し方はどうなんだと自問。叔父との距離感が20年前とほぼ変わらず、自分はいつまでも子どもっぽいなと思う。

 

帰りに小田原のものを食べようということで二人で街をぐるぐる歩くが、どうもピンと来る店がない。

 

歩き回った途中に気の利いた「和の燻製」という燻製屋があったので、こぶりな燻製セットをおみやげとして買う。

 

お店の人に「このへんで、おいしいごはん食べれるとこありますかね?」と聞くと、奥の立ち飲みスペースにいた恰幅のいいあんちゃんが「連れてったるで」と出てきてくれた。いかにもその店の常連ぽい風情で、「小田原で店探している人おると、案内しとるねん」という。

 

海鮮を食べたい旨伝えると、万葉の湯前の「RYO」というお店を紹介してくれた。

 

あんちゃんは「ここが気に入らんかったら、また店来れば教えたるわ」と言って去って行った。

 

まだ19時台で、これまで見てきた店はどこも空いていたのに、この店は席の9割埋まっていて、これはアタリの風情。

 

入るとフロアマネージャーらしきスーツの男性が「ご予約でしょうか?」と。当然予約ではないのでカウンターに。

 

お酒。ビール類は高いけど、なぜか日本酒550円と手頃。伯楽星と浦霞で一応乾杯。

 

お通し。チーズ?

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あぶりトロさらだ。

さっとあぶったトロの身は、表面は香ばしくて、中身はコクがあって独特のうまさ。もともと新鮮な魚を使っているからか、歯ごたえがあって、弾力が口の中で気持ちいい。なんだこりゃ、新機軸の味。

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刺身盛合わせ2人前。

白い魚は薄く、赤い魚はたっぷり厚くのバランス最高。

上にある白くて丸いのなんだろ?と思ったら生タコだった。生タコ、食べたのだいぶ昔だから全然わからなかった。おいしい。タコの下にはわかめが敷いてあって、これもおいしい。

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あら煮大根。

味付けは甘めなんだけどしつこくない。黒糖かはちみつなのかな?大根はしっかり味がついてるのに、魚の身がふわふわですごい。

あら煮と言えばぶりという固定観念に、これもぶりだと思っていたけど、後で調べてみると小田原って「オシツケ」という深海魚が有名で、このお店もその煮つけをよく出しているのだとか。ちなみにオシツケは俗称で、アブラボウズが正式名称。命名のもとは脂が多いから。

うーん、正直「新鮮だとぶりもこんなにふわふわした感じになるのか」と思いながら食べていたから、オシツケだったのかどうかが不明。しかしおいしかった。オシツケは入荷が安定しないようだから、メニューには魚の名前を書いていないのかな。

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白子の天ぷら。

ふわとろ。

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チヂミ

これは割と普通。小麦粉に包むと海鮮の良さが消えちゃうかも。

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マグロ味噌カツ

魚の肉を食べてるんだぞ!という満足感。ツナ的なパサパサ感ゼロ。

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あと、写真忘れちゃったけど、しらすの天ぷらで終えて二人で1万円だった。

 

だいたい一皿3人前で作られてることを考えると、これはよい。混むのもわかる。唯一欠点があるとしたら、店員さんが忙しそうで持ってきてくれた魚の種類が聞けないこと。しかし、おいしかった。

 

帰りに立ち飲みスペースに寄ったら案内してくれたあんちゃんがいたので「美味しかったっす!」と言って走り去った。お酒を呑むと元気な自分。

 

やー、単純だから小田原好きになったよ。あと、金時と和み場arという店も教えてもらったのでいつか行きたい。