ホンのつまみぐい

誤字脱字・事実誤認など遠慮なくご指摘ください。

萩尾望都と青池保子が私たちの代わりに「どうして木原敏江が好きなのか」直接本人に伝えてくれる「総特集木原敏江-エレガンスの女王-」

なんといっても木原敏江×萩尾望都×青池保子鼎談。そして、この写真。

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萩尾と青池がタッグを組んで当時の思い出を交えながらどんどん木原敏江の魅力を言語化してくれるのがとても頼もしい。

そして、2016年刊の「少年の名はジルベール」もそうなのだけど、この時期のマンガ家の話は創生期に新しいものを創ろうとしていた人々の友情物語の色が濃くて、読んでいてとても楽しい。

 

木原:不思議なんですよ。こういう稼業やってるでしょ、そうすると雑誌は読みますよね。出版社が違っても出てると自ずと読むわけで。読んでるとね、会ってるつもり? デジャブというんじゃないけれど、会わなくても電話しなくても、全部わかるのよね。あ、やってるな、元気だな、くたびれてるな、これは何かいいことあったのかな? とか、全部。 

 

という話に憧れる。作品を通して育まれる友情、美しい。池田理代子が寄稿のマンガで、「オペラやフランス革命の話を電話でずっとしていた」というエピソードを披露し、「美しいものはみんなドジ様に教えてもらった」と綴るのもとてもいいし、大島弓子木原敏江にとって「初めてドストエフスキーの話が出来る相手だった」というエピソードも目頭が熱くなる。

 

言うまでもないけど、ご自身の幼少期から少女マンガの黎明期、そして今を語るインタビューも、お人柄から作品の核にあるものを感じ取ることができる内容で必読。「体調を崩して『杖と翼』をうまく終わらせることができず、引退したつもりだった。しかし、縁が重なって今また楽しくマンガを描いている……」という話に安堵。

 

ところで、木原作品には「もっとも美しいのは男二人で死ぬこと」という美学がある。これが女性蔑視かというとちょっと難しいところで、おそらく木原作品においては「女性は死なずに生き延びる」ことが美なのだ。これは古風な社会的役割から導き出された美学だろう。

 

私は木原作品の「死ぬ男の美」には萌えないし、居心地が悪くなる。萌えは好みの問題とはいえ、妻子持ちの男が親友と悠久の世界に飛んでったりするし、作中で最も盛り上がるのが死だったりするというのがいまいち楽しめない。しかし、一方で背中合わせに存在する「生き延びる女の美」には心を打たれるものがあり、このへんの距離の取り方が難しい。木原敏江が登場人物一人一人が懸命に生きる様を描こうとする作家だからこその葛藤なのだけど。

 

完全に余談だけど、本書の刊行記念に何十年かぶりに開かれたサイン会の話。

「木原先生は250人近いお客さんひとりひとりに、丁寧に好きなキャラや作品との出会いについて尋ねてくれて、しかもぎゅっと力強い握手をしてくれた」という話が最高だった。

木原敏江という人は木原敏江の作品を裏切らない優しい人」という話、ついつい笑顔になってしまう。

 

 

 

ameblo.jp

 

木原敏江 ─エレガンスの女王─

木原敏江 ─エレガンスの女王─

 

 

少年の名はジルベール

少年の名はジルベール

 
少年の名はジルベール (小学館文庫 た 37-1)

少年の名はジルベール (小学館文庫 た 37-1)

 

 

池田理代子の世界にも木原敏江×池田理代子対談があることを読み直して発見……!

ベルサイユのばら40周年+デビュー45周年記念 池田理代子の世界 (アサヒオリジナル)

ベルサイユのばら40周年+デビュー45周年記念 池田理代子の世界 (アサヒオリジナル)

 

 

吉野なおpre. 第24回 夜も明るい実験 ~3rdミニアルバムリリースパーティ~

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ご縁があって行ってきました。

 

Mash Berry

ウクライナの子と日本の子のコンビで重ための音のラップ。中学生と小学生なのかな?

不真面目とも違うのだけど、部活動的ぬるさがちょいつらい。やってることは面白いんだろうけど、本人たちが楽しんでやってるかも気になってしまう。そう考えると、同じ中学生のラップでも昔のライムベリーはすごかった。私が生で観たのは彼女たちが高校生になってからだけど、映像だけ見ても中学生の頃から「ステージ」をやっていたものね。

 

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MELLOW GREEN WONDER

本来3人のはずだけど、この日は2人だけ。足の不調で卒業するメンバーがいるという話を見ていたので、その子が出ていなかったのかな。

 

曲もダンスもライブも衣装もとてもよい。古い少女小説の中の女の子たちがはしゃいでいるような、上品で物語性のある、でも動きの大きい振り付け。お客さんは少ないのにしっかり気持ちを込めて踊っていて強度がある。amiinA好きな人ならはまりそう。

 

Mash BerryとMELLOW GREEN WONDERは運営が同じなのだけど、どちらもそんなに売ろう!という気があるように見えなくて、メンバー的には部活動みたいなものなのかな。「もったいない」と思うのはこっちの押し付けなんだろうか。


MELLOW GREEN WONDER / September 18

発見

発見

 

 

MAT 

黒のTシャツに短パンというシンプルすぎる衣装で登場。最初ちょっと乗り切れなかったけど、MYWAY入ったくらいから気持ちが盛り上がりました。しゅりちゃんはコウテカの時と変わらずストレートな熱量をぶつけてくる人でした。あとはもうちょっと曲のバリエーションが増えるとうれしいかな。

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My way

My way

  • MAT
  • ダンス
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

吉野なお

主催の吉野さん。歌については昔の映像でしか知らなかったので、声出るようになったなあと素直に感心。SNSの様子からでも、すごく真面目にやってるのは伝わる。だけど、自分の弱みを認めるのが苦手なんだろうなというのもわかる。そういうところをたぶんわかった上で応援しているオタの皆さんの優しさを感じました。

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Nの葬列

Nの葬列

 

 

「校庭カメラなんとか、いっぱいあってよくわからない」人向けの校庭カメラガールドライとtapestok recordsの紹介

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コウテカ3さん。ワンマン前のちょっとしたまとめ。「グループがいっぱいあってよくわからない」という声を聞くので整理しました。

校庭カメラガールはもともと、もるももるという女の子が、プロデューサーのVivid Jasさんに「ラップをやりたい」と訴えて出来たグループです。何度かメンバー変更とそれによる改名があり、今は校庭カメラガールドライ(略称コウテカ3)となり、下記のメンバーに落ち着きました。レーベルはtapestok recordsです。

らみたたらった

ギリシャ彫刻のような顔つきに白寄りの金髪。ちょっと走り気味のラップとライブ中のトランスしたような表情に不器用な真摯さが滲みます。

MC少ないので知られてませんが、ステージでのクールさに反して物販でお話すると頼りないほどふわふわしてます。校庭カメラギャル兼任。

Tronto Lotの歌サビ終わったところ、「賽は投げられた 最低なくらい」がたらパート。

 

きゃちまいはー

愛嬌のある表情と伸びのある声と謎の胆力を持ち合わせた歌姫。ライブでの「星になるの」シンガロングが印象的なTronto Lotは、彼女の声を活かしたドライのアンセム

ひょうひょうとして動じない。かと言って何か我慢している風でもない強めのマイペース女子です。校庭カメラギャル兼任。

 

ぱちょとんぱ

黒髪に大きな瞳、濃いめのリップが印象的な美少女。クールな印象を裏切らないサグいラップは、現ドライの方向性を決定づける一因となっていると思います。

ライブでは迷いのない煽りや大柄な身体パフォーマンスがインパクト大。お話ししたことないのでパーソナルなことはよく知らないのですが、オタクに信頼されている印象がある女の子。

Harborのかっこいい韓国語ラップは彼女です。

 

 ----------Q&A 聞かれそうなものをまとめました

Q. ライブ行く前にこれ聞いとけばOKというやつありますか?

A. 今の体制のはミニアルバムにまとまってます。↓トレーラー。

soundcloud.com

New Way of Lovin'

New Way of Lovin'

 

ストリーミング配信もありますが、動画なら↓かな。

www.youtube.com

「星になるの」って歌うやつ。

www.youtube.com

「踊るか踊らないかしかない」やつ。

www.youtube.com

ドライの初MV!

 

Q. CDに歌詞カードがないんですが……。

A. ここに載ってます。載ってないのもありますが……。

LYRICS | tapestok records

 

Q. 誰がプロデュースしていますか?

A. Vivid Jasです。細かいことはこちらをどうぞ。

Memo.11 (ALYT- (ex-亜良陽人)) - I'll live and die in this town

 

Q. コウテカってオウテカと関係ありますか?

A. Real SoundのインタビューでプロデューサーのVivid Jasさんが回答しています。

Autechreオウテカ)っぽい名前のアイドルを作ろうと思って。頭の「オ」を色々変えてたら、「コ」が一番ハマって。略称から考えて出てきた単語が、校庭とカメラだったって流れです。ガールはそこに足しただけ。

校庭カメラガール運営に訊く、グループのコンセプトと野望「WARPやNINJA TUNEみたいになりたい」 - Real Sound|リアルサウンド

 

Q. コウテカとツヴァイとドライの違いってなんですか?

A.    メンバー変更ごとに改名しています。校庭カメラガール校庭カメラガールツヴァイまでは同じ楽曲をやっていましたが、ツヴァイの解散後、ドライでメンバーを一新したため、キャラクターやラップの特性に合わせてプロデュースの方向性を変えています。

ドライはこれまででもっともトランス&ダンス寄り、かつ攻撃的なアイドルラップグループと言えます。

そのため、初代コウテカ、ツヴァイの際に発表された楽曲のいくつかは今ではライブで披露されていません。ただ、一部楽曲はtapestok recordsの別グループである校庭カメラアクトレスに引き継がれています。


Q. 校庭カメラギャル(ウテギャ)ってなんですか?

A.    コウテカの姉妹ユニット的な位置づけで、メンバーはらみたたらったときゃちまいはーの2人です。

実は、らみたたらったはもともと校庭カメラガール校庭カメラガールツヴァイに在籍していました。しかし、いまいち自己主張できないため、同じくコウテカ内でバックダンサー状態だったぱたこあんどぱたこ(ウテギャ卒業とともにアイドル引退)と別ユニットで活動することになった……という経緯があります。

音も歌詞もヒップホップマナーにのっとって作られていて、ガラの悪いこと(アイドルにしては)もバチバチ言うし、トラップっぽい音も使うコウテカとはかなり色の違うユニットです。

ウテギャはぱたこの卒業と同時にメンバーを募集していましたが、結局らみたがコウテカ3に出戻ったため、独立したグループというより番外編的なユニットになりました。ライブはコウテカとはまた違った楽しさがあるので、参加の機会があったら見逃さないでほしいです。

www.youtube.com

 

Q. 校庭カメラアクトレスってなんですか?

A.    芸能プロダクションオフィス彩所属の女優たちによる4人組ラップグループです。略称はカメトレ。メンバーは真田真帆、森下果音、今城沙耶、園田あいか

ドラムンベース調の曲にリリカルな少女性の強いラップを乗せるグループ。校庭カメラガール、ツヴァイ時の曲のいくつかはこちらに引き継がれています。

www.musicite.net

www.youtube.com


Q. ライブ時の注意事項はありますか?

A.    現在は動画撮影禁止です。静止画はOK。特に決まったコールもないし、踊りまくる人が勝ちみたいな現場なので、危険なことさえしなければ制約はないと思います。禁止事項ではないですが、個人的にパンケチャはやめていただきたい……。

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6月30日のオッパーラでのワンマンはアゲ曲中心すぎて単調に思えてしまったのですが、アルバムの出来とその後のセットリストを見て、7月31日のワンマンはめっちゃ期待してます。

ちなみに校庭カメラガールのワンマンはましゅりどますてぃの卒業ライブで、校庭カメラガールツヴァイのワンマンは解散ライブだったので、ドライのお披露目をのぞくと今回初めての平和なワンマン。

国内屈指のサウンドシステムも使うらしいし、メンバーはもちろん、運営もいつになく気合い入った勝負のワンマンライブです。

校庭カメラガールドライ、代官山UNITワンマンで国内屈指のサウンド・システム導入 - ニュース - OTOTOY

ぜひいろんな人に遊びに来てほしい!!ではでは。

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音源に参加してる人を中心に作ったざっくりなtapestok records年表。すぐやめちゃった人はごめんなさい。今回ははぶきました。wikiを見てください。

また、ストリーミング配信については各サービスをひとつひとつ点検する余裕がないため、この記事ではカバーしていません。

tapestok recordsはよくライブ来場特典・リリースイベント参加特典としてCD-Rを配布していますが、そちらもカバーしきれないために記入していません。

2014年

7月 もるももるの初E.P「This is idol rap e.p.」(ライブ会場限定)が発売。
8月   もるももるの「ベトナムコーヒー」が配信。

もるも もる / ベトナムコーヒー(24bit/48kHz) - OTOTOY
11月 もるももるの「Flower Delight」が配信。

もるも もる / Flower Delight (pallet of rain remix) - OTOTOY
しゅがしゅららの「フランソワーズをとめないで」が配信。

しゅがしゅ らら / フランソワーズをとめないで(24bit/192kHz) - OTOTOY
12月 校庭カメラガールが始動。

2015年

3月 もるももる、しゅがしゅらら、ドュマーシュリエ(後に「ましゅりどますてぃ」に改名)、ののるるれめるの4人による校庭カメラガール初E.P「Anonymous invincible Girl」(ライブ会場限定)が発売。
6月   校庭カメラガールの初フルアルバム「Ghost Cat」が発売。 

Ghost Cat

Ghost Cat

10月 校庭カメラガールにらみた たらったとぱたこあんど ぱたこが加入。
11月 校庭カメラガールによるセカンドフルアルバム「Leningrad Loud Girlz」が発売。

Leningrad Loud Girlz

Leningrad Loud Girlz

12月 amiinaとのコラボ「Canvas-Remix / Her L Bo She feat.amiina」が配信。

amiinA,校庭カメラガール / Canvas-Remix / Her L Bo She feat.amiina(24bit/48kHz) - OTOTOY
校庭カメラガールの初ワンマン「River's Edge, Gold Watch」にてましゅりどますてぃ卒業。

2016年

2月 校庭カメラガールにうぉーうぉーとぅーみー加入。同時にグループ名を校庭カメラガールツヴァイに改名。
3月 らみたたらったとぱたこあんどぱたこが校庭カメラギャルの活動に専念。
8月 校庭カメラガールツヴァイによるサマーチューン中心のE.P「Dis dear month of August」が発売。

12月 colobs初アルバム「音像とコスモス」が発売。

colobs/音像とコスモス<タワーレコード限定> - TOWER RECORDS ONLINE
校庭カメラガールツヴァイによるフルアルバム「Night on Verse」が発売。

Night on Verse

Night on Verse

 

Night on Verse

Night on Verse

 


校庭カメラギャルによる初E.P「スプラッシュマウンテンでざるそば」(ライブ会場限定)が発売。

2017年
1月 ワンマンライブ「Dazed and Confused」にて校庭カメラガールツヴァイが解散。

解散ライブ会場限定で、ライブ音源などをまとめたE.P「Clear beat Goodby」を販売。
校庭カメラギャルによるE.P「シューマッハ」(ライブ会場限定)が発売。
2月 もるももるのソロプロジェクトあめとかんむりから「lie night」が配信。

あめとかんむりの「lie night - Single」をiTunesで
faelaによる「em」が配信。

faelaの「em - Single」をiTunesで
3月 校庭カメラギャルによる初フルアルバム「スマイルアゲイン」が発売。

スマイル・アゲイン

スマイル・アゲイン

 

4月 あめとかんむりから「i know」が配信。

あめとかんむりの「i know - Single」をiTunesで 
5月 校庭カメラアクトレスが始動。
6月 校庭カメラギャルの初ワンマン「Kick Clap」が開催。
8月 校庭カメラギャルの会場限定CD-R「GAL HANDS UP」が発売。

ワンマンライブ「GAL HANDS UP」でぱたこあんどぱたこが校庭カメラギャルから卒業。

あめとかんむりから「summer time」が配信。

あめとかんむりの「summer time - Single」をiTunesで
10月 校庭カメラガールドライがカナダでの「Next Music from TOKYO vol.11」で始動。メンバーはらみたたらった、きゃちまいはー、さっぴー・はろうぃん。

お披露目ワンマン「through the wire」が開催。
11月 あめとかんむりの初フルアルバム「nou」が発売。

nou

nou

 

2018年
2月 校庭カメラアクトレスの初E.P「ミギヒダリ」が発売。メンバーは真田真帆、森下果音、今城沙耶、園田あいか

ミギヒダリ

ミギヒダリ

 

 校庭カメラガールドライによる「Girlz Can’t」「Toronto Lot」が配信。ライブ会場限定E.Pも発売。

校庭カメラガールドライの「Girlz Can't - Single」をApple Musicで

校庭カメラガールドライの「Toronto Lot - Single」をApple Musicで
3月 校庭カメラガールドライからさっぴー・はろうぃんが卒業。
4月 校庭カメラガールドライにぱちょとんぱが加入。
7月 校庭カメラガールドライによるミニアルバム「New Way of Lovin’」が配信。ワンマン「Rrinbows over Paradise」が開催。
8月 校庭カメラガールドライによるミニアルバム「New Way of Lovin’」のCD発売。

New Way of Lovin'

New Way of Lovin'

 

※最初に記事を作った時からいろいろ変更がありますが、今後の発売情報、メンバー変更なども下記に記載していきます。

10月 校庭カメラガールドライによる「リリリ」「イナクナル」「マタイツカ」が配信。

11月 校庭カメラガールドライによる「リリリ」「イナクナル」「マタイツカ」がタワーレコード渋谷店限定販売でCD販売。

リリリ

リリリ

  • provided courtesy of iTunes
イナクナル

イナクナル

  • provided courtesy of iTunes
マタイツカ

マタイツカ

  • provided courtesy of iTunes

 12月 あめとかんむりのリミックスEP「nou remix ep」が配信。

tapestokrecords.bandcamp.com

nou remix e.p

nou remix e.p

  • あめとかんむり
  • J-Pop
  • ¥1000

 

2019年

1月 校庭カメラガールドライによるアルバム「Dawn by Flow」のCD発売および配信開始。

Dawn by Flow

Dawn by Flow

Dawn by Flow

Dawn by Flow

 

3月 校庭カメラガールドライのワンマン「"Tear da Room Up"」が開催。ライブ会場限定で、「Changes」などを収録したE.P「Changs」を販売。らみた たらったが卒業し、うぉーうぉー とぅーみーが加入。

6月 校庭カメラアクトレスのワンマン「ランナウェイズ」が開催。新メンバー野村萌々が加入。

8月 校庭カメラガールドライによるEP「Be There EP」が発売および配信開始。 

Be There EP

Be There EP

 
Be There

Be There

  • provided courtesy of iTunes

10月 校庭カメラアクトレスがカメトレ( 「come into the memory of actress」の略)に名称変更。

校庭カメラガールドライがワンマンライブ「Final Girl」にてグループとしての活動を終了。

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また、卒業メンバーもそれぞれ活動を続けているので、よかったらチェックしてください。

もるももる

ソロプロジェクト「あめとかんむり」名義で活動中。Vivid Jasによる内省的なリリックのラップ&ハウスはアイドル界隈外からも評価が高い。

www.instagram.co

 

youtu.be

ましゅりどますてぃ

校庭カメラガールのキラーチューンの作曲者・bounceことTESSEI TOJOとのユニットMATで活動中。作詞も手掛ける。名義は朱里もしくはましゅり。

 

My way

My way

  • MAT
  • ダンス
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

ののるるれめる

コウテカ2解散直後はしゅがーしゅららとの二人組ラップユニットO'CHAWANZののんのんれめるとして活動。2017年8月に体調不良により脱退。2018年4月にグーグールルの朝比奈るのとしてアイドル再デビュー。

www.youtube.com

しゅがしゅらら

コウテカ2解散後はO'CHAWANZのしゅがーしゅららとして活動。のんのんれめるの脱退により、ソロ活動、SAKA-SAMAへの期間限定加入などさまざまな経験を経て、現在はWEST SIDE PRINT CLUBおよび新メンバー3人を加えたO'CHAWANZのリーダー的立ち位置に。

www.youtube.com

EPISODE V

EPISODE V

 

 

EPISODE V

EPISODE V

  • O'CHAWANZ
  • J-Pop
  • ¥2400

 

さっぴー・はろうぃん

卒業後は女優・木戸楓として再始動。

www.instagram.com

追記:2021年5月18日、久々に見たらtapestok recordsのHPがなくなっていた……。コウテカはなぜかCDに歌詞カード付けない仕様で、HPで歌詞をチェックするしかなかったので、サルベージしておくべきでした。しかし迷走してるなあ。

タワーレコード横浜VIVRE店でamiinA「Jubiliee」リリイベから、みなとみらい赤レンガ倉庫で大海賊祭

6月24日(日)は現場かぶりがひどかった。

 

13時からヴィレッジ・ヴァンガード横浜ワールドポーターズlyrical school「WORLD’S END」リリイベ。タワーレコード横浜VIVRE店でamiinA「Jubiliee」リリイベ。

 

みなとみらい赤レンガ倉庫で12時40分からさいとうりょうじ(feat P.O.P&RHYMEBERRY)。14時45分からサイプレス上野とロベルト吉野

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みなとみらいに朝からいる選択肢もあったけど、野外でamiinAと聞いてまずはタワレコへ。昔はビブレ正面の入り口にある小さな広場にステージを組んでいたけど、この日は反対側の入口にある石の階段の踊り場をステージにしていた。

 

amiinA

amiちゃんが学校行事で遅れるそうで、ピンチヒッターとして参加してくれた3776の井出ちよのちゃんとmiyuちゃんのトークからスタート。内容はたわいないものだったけど、お互いをほめあう様子がほほえましかった。

 

ちよのちゃんは青色の上品なワンピース。miyuちゃんは白ブラウスに黒のスリムパンツで、切れ長に見えるメイクもあわせてちょっとKPOPの女の子っぽい。

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トーク終わったタイミングで、遊びに来ていたMIRIちゃんオタクのにゃがたさんにあいさつ。

 

そして、私服のままでmiyuちゃんのソロ披露。白ブラウスでのダンスは上品なのだけど、何となく物足りない。amiちゃんがいないからだけではない。なんだろう?

 

のんびり見ていると、小柄で青Tシャツの酔っ払いがフラフラ歩いている。一瞬アイドルオタクかと思ったけど、さすがに表情がおぼつかなさすぎるし、ライブ前のアッパーさのかけらもないので、ただの酔っ払いとわかる。さすが町田(JR横浜線で1本)出身のKEN THE 390がリリイベで「西口はちょっと怖かった」と話していた横浜駅西口。

 

この酔っ払いが途中から絡んできて困った。私に声をかけてきたから、にらみ返したら一瞬いなくなったけど、今後はいったんmiyuちゃんが着替えのためにはけ、ステージの上が空になったところでいきなり踊り始めた。タワレコスタッフが叱責してやっといなくなったけど、後始末できない状態でああいう人にかまった私もダメだな。

 

そんな前振りを乗り越え、やっと始まったライブはとてもよかった。

 

スカートがくるくるひるがえる様を見て、miyuソロに足りなかったのはこれだったのかと実感。旅する少女をイメージした衣装は、黒のインナーに青ジャケット、チェックの布に白のスカートと、決して派手な色づかいではない。だけど、ふたりが回転した瞬間にふわっと宙を舞う布の軽やかな動きは、陽の光の明るさもあいまってとても華やか。

 

身体全体がしっかり見えるポジションで観ると足さばきが本当に軽快で、2人の靴の間から音楽が生まれてくるようだった。改めてamiinAは「友人の子供と野外で見たい枠」ナンバーワンアイドル。

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残念ながら途中抜けになったので、にゃがたさんに特典券を譲って大海賊祭に移動。ついてみると大海賊祭は30分以上押していて「ウワ~、amiinA最後まで観られたやん。なんなら特典会出られたやんけ……」という気持ちに。いや、タダで楽しませていただいて、文句のつけようはないのだけど。

 

出演順を変えたらしく、ちょっとだけ観られたBimBomBam楽団はジャズバンドで、ストレートで力強い演奏がかっこよかった。さいとうりょうじfeatRHYMEBERRYもfeatP.O.Pも楽しかったに違いないし、こっちに1日いる正解もあったんだろうな。

 

サイプレス上野とロベルト吉野 

最近行きたいと思えるようなイベントにブッキングされてなくて、わりと久々に観た。

 

横浜高校の先輩後輩の縁もあってオファーされたそうで、MCで高校時代の話が出たり、部活動の思い出を歌にした「Walk this way」やったり。

 

4歳くらいの子供を肩にのせたフジロック2017Tシャツのお父さんが、「PRINCE OF YOKOHAMA」に合わせて肩で踊る子供を、ニコニコしながらスマホで撮影している姿がほほえましかった。

 

いつもの曲が一通り終わって「HIPHOP体操第二」が始まったところで「もう終わりかな」と思ったら、次が「ヨコハマシカ」でテンションがあがった。陽射しが強く突き刺さる赤レンガで聴くには湿り気のある、夜の冷たさを連想させる音なのだけど、その違和感が何だかいい。最後は、家族エリアでの子供たちに笑いかけながらのドリームアンセムで〆。

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ファンキー加藤 

音も歌詞もお客さんもJ-POP。普段行ってる規模のライブでは客がある種の属性みたいなものを服装やたたずまいで主張しているものだけど、何となく「ファンキー加藤のライブしか行ったことがない」ような人が多いように思えて、それはつまり「お茶の間」まで届いた証明なんだろうと思った。

 

ライブは「なるほど多数派」な感じで、「私は今音楽オタクに囲まれているから、こういう曲はピンと来ないけど、偏見なしに聴いたら感動したのだろうか」などと真剣に考えてしまった。

 

プロレスも観てみたかったけれど、熱さに負けて撤収。

 

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第2回「月に吠えらんねえ」(清家雪子)読書会の抄録(2018年4月22日)

4月22日に「月に吠えらんねえ」読書会の第2回を行いました。
今回は、現在大学院で北原白秋について研究しているささ山もも子さんが参加して下さり、鳥井雪さん、高原英理さん、佐藤弓生さん、嘉納、池田での6名での開催となりました。前回の起こしがかなり大変だったので、今回は抄録となります。

第1回の記録はこちらです。

hontuma4262.hatenablog.com


◆「月吠え」のマンガ表現について

第8巻「むらがる手」の最終2pのさみしいのリフレイン。前回も今回も「清家雪子は詩人でない」という話が出たが、こういうところはとても詩的。

 

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6巻「悪人」の虚子の「椿が」という描写はまさにマンガ表現による詩にほかならない。萩尾望都は画を取り払ったところに詩があるけれど、清家雪子はマンガ表現が詩になっている。そういう意味では竹宮恵子っぽいかもしれない。

 

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朔ちゃんの顔が丸くなってるのは意図的なのか。女性というより子供化してるというか。

小説街の建物などは芥川龍之介のエッセイのイメージか?銀座のカフェやホテルというモチーフ。小説街は建物が大きく、少し遠近感が狂った状態で描かれてる。また、空がよく見えず□街にくらべて全体的に解放感がない。ポール・デルヴォーやキリコを連想させる。

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◆月吠えはマンガとしてどう受け止められているか

画の色気がとても好き。いくらでも見ていられる。8巻最後の白さんと朔くんは特に色っぽい。

マンガ好きに勧めても「難しい」という反応が多い。はまってくれる人と腰が引ける人の2種類にわかれる。

ドラゴンボールみたいにわかりやすい勝ち負けがあるならみんな抵抗感なく読めるけれど、この作品は何が嘘で何が本物かわかりづらい。
作家ではなく作品を擬人化にしたもので、清家雪子の解釈を読む作品。物語に酔いたい人にはそこがダメなのでは。


トークイベントでご本人が「連載が続くかがわからなかったため、1,2巻は教科書レベルの作家しか出せていなかった」と話していた。「3巻以降はかなり計算して描いている」とのこと。内容的にも1、2巻はエンタメ性が高く、あまり物語に没入しなくても読める。


よく「二次創作」と言われるが、そうでもないのでは?「なんちゃって」と言える留保がある。なんちゃって新撰組世界である「銀魂」みたいとも言える。

石川くんの回からわかるが、そうした二次創作な目線で見ている自分自身にとても厳しい。


◆今後の展開について


龍くんが「白さんに向き合わなくちゃ行けない」と言っているが、どういうことか。
今後□街は保持されるのか?
これまで□街を作ってきたのは中原中也宮沢賢治萩原朔太郎。彼らは戦争から一番遠く、なおかつその時代を定義づけてきた人ではないか。そして、詩人としての評価の高まりが中也→賢治→朔太郎だったから?
では、なぜ一番人気があったはずの啄木ではないのはなぜか?彼は崇拝されてはいないからではないか。歌人はどうも立場が弱い。


当時の歌人二大スターは斎藤茂吉与謝野晶子。この両者は短歌を読み慣れてくと面白みが理解できてくる。伊藤左千夫は短歌の世界の巨人だけど、圧倒的人気なのは茂吉。
しかし、茂吉は茂吉のまわりにあるものしか描写しない。だから□街の世界を作れないのでは。一方で、正岡子規など俳人は朔太郎から遠い存在だから□街では自由に振る舞える。


ポピュリズム批判は戦争だけに向けられるものではない。マスになった時に人間は愚かな方向に行ってしまう。戦時下ではそれが翼賛一色になる。そうした翼賛精神は詩人の中にもあるもの。そうした状況に対する批判がこめられている。

 

谷川俊太郎はかつて「歴史に興味が持てない」と言っている。それは「時間の流れでものをとらえたくない」という考え方によるもので、詩人にはそういう考え方をする人が多い。そういう意味で、清家雪子は詩人じゃないと強く思う。

 

一方、犀は半分詩人で半分小説家。彼が観た世界そのものが、□街に対する批判になっている。

なぜ白さんや朔くんは犀の顔が認識できないのだろうか。彼が半分小説街の人間だから?実は1巻で三好くんやJUNさんは犀の顔が認識できていることがわかっている。白さんや朔くんが彼の顔を認識できないのは、二人が戦前に死んでしまったからではないか。
宮沢賢治の造形について。カルト宗教の教祖っぽいところがよく書けている。楽しそうだけれど、みんなお面をかぶっているという世界。しかし、朔太郎はお面がうまくかぶれない。
以前「賢治は長生きしたら国粋主義的な詩を書いていただろう」という話になった。「純粋なものを守る」という童心主義的発想は国粋主義的なものと結びつきやすい。童心を守るためには庇護者が必要になるというのもその一因。北原白秋は母性信仰のある人で、自分の母を絶対悪く言わなかった。また、小川未明浜田広介・坪田譲二らも当時は翼賛的な児童文学を書いている。


モダニズムは今そこにあるものを書くという思想。科学技術が飛躍的に伸びたので、都市に住む人々には個人主義で純文学的な作家がダサく見えた。
朔太郎は個人主義者で、自分自身の心を描く。モダニズムの詩人はそんな朔太郎を否定した。しかし、モダニズム詩を書いた人がみんな翼賛詩を書いてしまったことで、戦後になって十把一絡げになってしまった。
戦後、詩人はみな戦争責任を追及され糾弾される。果たしてその物語は書かれるのか。
現代詩では戦前と戦後が途切れている。今の詩人は戦前詩をなかったように扱うが、月吠えには「たしかにあった」ということが描かれている。

 

萩原朔美さんが講演会で「これ、最後死ぬよね」と言っていた。しかし、この作品内における死とは?


□街には死という概念がないのに死体は存在するというのはどういうことか?
本来の萩原朔太郎は時間の流れの中で生きていて、本編にも青年期や老年期の萩原朔太郎の姿が描かれている。では、□街の朔くんは時間の流れの中に戻ったら消えてしまうのだろうか?

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現代詩手帖もとても充実した内容だった「月に吠えらんねえ」。この抄録が読解の手助けになれば幸いです。

参加してくださった皆様、ありがとうございました。

 

現代詩手帖 2018年 06 月号 [雑誌]

現代詩手帖 2018年 06 月号 [雑誌]

 
戦時児童文学論―小川未明、浜田広介、坪田譲治に沿って

戦時児童文学論―小川未明、浜田広介、坪田譲治に沿って

 

 月吠えは第二特集としてその後も詩手帖に姿を現しました。

現代詩手帖 2018年 10 月号 [雑誌]

現代詩手帖 2018年 10 月号 [雑誌]

 

 

 

月に吠えらんねえ(1) (アフタヌーンKC)

月に吠えらんねえ(1) (アフタヌーンKC)

 
月に吠えらんねえ(2) (アフタヌーンKC)

月に吠えらんねえ(2) (アフタヌーンKC)

 
月に吠えらんねえ(3) (アフタヌーンKC)

月に吠えらんねえ(3) (アフタヌーンKC)

 
月に吠えらんねえ(4) (アフタヌーンKC)

月に吠えらんねえ(4) (アフタヌーンKC)

 

月に吠えらんねえ(5) (アフタヌーンKC)

月に吠えらんねえ(5) (アフタヌーンKC)

 
月に吠えらんねえ(6) (アフタヌーンKC)

月に吠えらんねえ(6) (アフタヌーンKC)

 
月に吠えらんねえ(7) (アフタヌーンKC)

月に吠えらんねえ(7) (アフタヌーンKC)

 
月に吠えらんねえ(8) (アフタヌーンKC)

月に吠えらんねえ(8) (アフタヌーンKC)

 
月に吠えらんねえ(9) (アフタヌーンKC)

月に吠えらんねえ(9) (アフタヌーンKC)

 
月に吠えらんねえ(10) (アフタヌーンKC)

月に吠えらんねえ(10) (アフタヌーンKC)

 
月に吠えらんねえ(11) (アフタヌーンKC)

月に吠えらんねえ(11) (アフタヌーンKC)

  • 作者:清家 雪子
  • 発売日: 2019/09/20
  • メディア: コミック
 

 

※ご参加頂いた高原さんと佐藤さんの著書です。

書肆侃侃房 » 「うさと私」

うさと私

うさと私

 

bookclub.kodansha.co.jp

不機嫌な姫とブルックナー団

怪談生活 | 立東舎

怪談生活 江戸から現代まで、日常に潜む暗い影 (立東舎)
 

ゴシックハート | 立東舎

高原英理「アルケミックな記憶」 - アトリエサード Atelier Third

アルケミックな記憶 (TH SERIES ADVANCED)

アルケミックな記憶 (TH SERIES ADVANCED)

 

月光果樹園 - 平凡社

月光果樹園―美味なる幻想文学案内

月光果樹園―美味なる幻想文学案内

 

筑摩書房 リテラリーゴシック・イン・ジャパン ─文学的ゴシック作品選 / 高原 英理 著

筑摩書房 ファイン/キュート 素敵かわいい作品選 / 高原 英理 著

4. 『モーヴ色のあめふる』 佐藤弓生 | 現代短歌ロード

 

モーヴ色のあめふる (現代歌人シリーズ)

モーヴ色のあめふる (現代歌人シリーズ)

 

 

また、ささ山さん入魂の月吠え関連記事はこちらです。 代表的なものだけ貼っていますが、「月に吠える通信WEB」内にはささ山さんの記事がたくさん掲載されていますので、ぜひ検索でじっくりチェックしてみてください!

magazine.moonbark.net

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校庭カメラガールドライクラブツアーRainbows over Paradise tour in ENOSHIMA At.OPPA-LA

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江の島オッパーラ最高!ロケーションでもう100点!!
だからライブが塩だって大丈夫!!!
というわけではないですが、江の島オッパーラでコウテカのクラブツアー初日観てきました。

トップバッターは中目黒solfa以来maco marets。開始直後の雑然とした雰囲気の中でちょっと空気作りにくそうでしたが、相変わらず気持ちのいい音と声で好き。

まあ、私もバターチキンカレー食べながら観ていたから雰囲気作りには寄与していませんが……。写真撮り忘れたけどカレー美味しかった。

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ORANG PENDEK

ORANG PENDEK

 

 

おやすみホログラム

おやホロのオタクの人は質量が大きいので、オッパーラがぎゅうぎゅうでした。狭い中でダイブ・モッシュが起こり、オタクの上で歌うカナミルさんはともかく、八月ちゃんとか全然見えない。

しかし、それが物足りなく感じないくらいおやホロの歌がうまくなっていてびっくりしました。

おやホロのライブって客の熱気やカナミルのダイブ込みのわちゃわちゃ感も含めての、ある種の危なっかしいエモさや面白さだと思っていたのですが、人の上を泳いでいるのに安定感のある歌声のカナミルと、姿は見えども明るい声はきちんと響く八月ちゃんの歌は、ふたりの姿が見えなくても音楽として満足できるものとして成立してる。

エモ系ロックの印象だったのに、いつの間にかテクノっぽい曲があったりと、引き出しも多くて退屈しない。

オタクのダイブもごちゃごちゃしているけど、波の上をゆっくり流れていくようなところもあって、混沌としてるけどまったりもしてる。フロアも含めてしみじみいい現場でした。

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Primula

校庭カメラガールツヴァイのカーテンコールの作曲者・Primulaさんのビートライブ。なぜか体操着に「プリ村」と書いた服装で登場。

オッパーラ自慢のパンケーキを食べながら聴いていましたが、乙女チックな音ですごくよかった。最後の方でセーラー服を身に着けて、手旗信号の振りをやっていました。

CDを買ったところ、どうやら「アイタイキミニ」を表現しているようでした。

パンケーキふわふわでおいしかったです。

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Aquarius

Aquarius

 

 

校庭カメラガールドライ

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ぱちょとんぱさん加入からどんどんアングラディープ感を増してきたコウテカ3。曲もダークな方に振り切っていて、それはそれでメンバーの個性を活かすという意味では完全に正解なんだけど、長尺で見るとちょっと飽きる……。

これ書くとどうしても「昔の曲をやってくれないのが不満」に見えちゃうし、そういう部分がゼロとは言わないけど、まあでも普通に1時間おんなじようなアゲ方だと、気持ちが切れちゃうとその後没入しずらいですよね。この日は最初の30分は楽しかったけど、あとは冷静に見てしまいました。

今作った言葉なんですけど「ラップアイドルはいせーの問題」というのがありまして。

この少し前に行ったlyrical schoolのリリイベ。最初チルめの曲が続いたから、最前付近はともかくオタクがあんま音に乗るとか踊るとかに慣れてなくて、パッと見楽しんでるのかどうかよくわかんない状態だったんですよ。

で、後半に「そりゃ夏だ!」が来たらめっちゃわかりやすく盛り上がってて。tofubeats曲は合いの手入れやすい構造になってるし、そりゃそうだなと。


lyrical school / そりゃ夏だ! (MV)

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別にクラブノリが正義ってわけじゃないし、おとなしく観ている人が楽しんでいないわけじゃないと思うのですが、音に乗るという楽しみ方が浸透してないのだという感じがいたしました。ワンマンとかだと多分また違うのでしょうが。
日本語ラップに昔からある話に「メジャー行って歌サビ増やされてなんかふやけた出来になって結局売れなくて終わる」というのがあったと思うんですが、リリスクのメジャーアルバムであるguidebookは割とこれですよね。

メジャーから降りて、がっつりラップミュージックに寄せて、高評価を得ているのが今のリリスクで。でも、やっぱり盛り上がるためには「はいせーの」感がある曲も必要なんだなあというのが先日の実感でした。(そういえば、昔のリリスクはオタクがMIX入れるかどうかでケンカしてたイメージが……)

hontuma4262.hatenablog.com

で、コウテカはLovin flash Da Bagdadの歌詞にあるように昔から「この世界には踊るか踊らないかしかなくて」と繰り返し繰り返し言っているグループ。

だからオタクもめちゃくちゃ踊る。踊るじゃなくてモッシュになってることも多々あるけど、それはともかく。「踊る人が正しい」という価値観を作り上げてきた現場です。

そんなコウテカ3のToronto Lotにおける「星になるの」のシンガロングって発明だと思ってて、控えめに見てオタクめちゃくちゃ楽しそうなんですよ。

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この日とか、みんなで円を作って、ピースにした指の先をくっつけて星型を作りながら歌うとかね。この曲は新しい「はいせーの」の正解だし、今のコウテカの武器。

 

 

でも、盛り上がってるのはいいことなのだけど、踊らせることに特化した似た構成の曲が続くとやっぱ退屈なわけで……。その前のおやホロが緩急のあるライブしてたから余計にね。「普通のポップス」に寄ると、お金かけてトレーニングしてる人たちとか、自分で作品プロデュースしてる人との違いがむしろ浮き彫りになっちゃうところもあるし。

あと、ギュウ農フェスの時も感じましたがたらちゃんが2人より声小さくて、これは曲調うんぬん抜きで改善してほしいな。

新曲のうち1つはぱちょちゃんの声に合わせた煙たい感じすら漂うドープな曲で、こういうのが増えてくるとまた全体の印象もいい意味で変わってくるのかなとは思うのですが。

ぱちょちゃんはStereo Tokyoで話題になってた頃のイメージを裏切らない、攻撃的なフロア制圧力で、低音で重めのラップがいいです。ちょっと遅れて入ったりできるのも面白いし、必ずしも歌詞が聞き取れる歌唱ではないところも含めて、いろんなラップを聴いている人の歌だと思います。でも、まだまだ音楽としては「この3人の完成形」って出来ではないかな。あと、なんかの曲でたらちゃんが手を上下するヒップホップ風のノリを要求して、「言えよホ―――!!」って言っててなんか面白かった。

そんなわけで私のテンション的にはちょっとシケた感じでライブが終わり。UNITでは仕上がってるといいなあ。

でも、自称ハロプロオタのDDで、カナダツアーでコウテカを観てきゃちちゃんのオタクになったという女性が、今は日本在住という連れの男性と二人で観に来ていたのは感動的でした。

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Toronto Lot

Toronto Lot

  • provided courtesy of iTunes
Girlz Can't

Girlz Can't

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